2019年ゴールデンウィークの上伊那観光業について
2019年のゴールデンウィークは、類を見ない大型連休となりました。
そこでこの大型連休中に、上伊那の観光施設がどの程度集客を出来たのか?を見てみたいと思います。
ごく一部の施設ではありますが、この連休中の来場者数を公表した施設があります。
・みはらしファーム(やってみらっし)
・みはらしファーム(いちご狩り)
・小黒川渓谷キャンプ場
・ながた自然公園
・大芝高原キャンプ場
以上の5施設が来場者数の発表を行いました。
注目の観光客数ですが、やってみらっしは去年より14%UPで138人多い1,126人。いちご狩り体験は、去年より16%UPで976人多い6,889人。小黒川渓谷キャンプ場は、去年より20%UPで250人ほど多い1,380人。ながた自然公園は100%以上UPで300人ほど多い579人。大芝高原キャンプ場は55%UPで570人多い1,600人。
との結果だったようです。
すべての施設で前年度よりも多くの来場者/観光客が訪れているため、一見すると問題は無いように思えます。
しかし…よく考えていただければ、皆さんもお気づきになられると思うのですが、そもそも今年と去年では「ゴールデンウィークの長さ」が違いますよね?
今年は10連休。去年は7連休でした。
では、期間来場者数を休日数で割った“1日当たり来場者数”では、去年~今年ではどのような変化があったのでしょうか?
1日当たりで見ると、実は来場者数が去年よりも減っているのです。マーケティング的要素が成功して、前年比増客した!というわけではなく、単純に休日数の長さが誘客要因となり、前年比来客数微増した。という現実が読み取れます。
ただ、箕輪エリアの「ながた自然公園」や「大芝高原」は、1日当たり客数の比率が前年を上回っており“休みの長さ”だけではなく、お客様を呼び込める“何か”があったのだろうと思います。
伊那市のビジョンとして、今後インバウンド関連や、自然を活かした観光産業などの強化を目指してはいるようですが、私は伊那市の観光業は“弱い”と思っています。
それは…観光資源の話でもあるし、観光施設の話でもあるし、おもてなしをするための受け入れ態勢の話でもあります。その根底は伊那市の住民自体がこの地を観光地にしていくぞ!という気持ちを抱いていないから…のような気がします。
今回はがっつりデータを用いて分析するという記事ではなく、ちょっとした雑感のようなものでしたが、伊那市の観光客の前年比をご覧になってあなたはどのようにお感じになりましたか?現在の観光業はパラダイムシフトの転換期にあって、“モノではなく感情や体験・経験”がひとつのポイントになっています。伊那市を訪れた観光客の皆さんが、笑顔で帰っていただける…そんな観光地になっていただけたら嬉しく思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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