伊那市も店舗大型化(大手)の波には逆らえない(B to B to C向け)
昔ながらの商店街にある個人店や、その他小型の店舗等の利用者が減っています。
言うまでもなく、これは全国的な話です。
「シャッター通り」や「ゴーストタウン化」等と呼ばれ、ある種の社会問題化しています。
伊那市でも例に漏れず、伊那駅の先(中央商店街 / いなっせや伊那バスターミナルのある通り「箕輪沢渡線/146号」)も、シャッターが下りっぱなしであったり、寂れたままのお店がチラホラと見えたります。駅前なのにコンビニが出店しないような立地ですからね^^;
前述の通り中央商店街の通りは、伊那バスターミナルやいなっせ、それから飲食店などが積極出店をして、「飲み屋街」的な感じで再活性させよう!という試みは感じられます。
ただ、実態として…どれだけ利用者を吸引できるか?というと疑問が残ります。
大前提として、
・魅力があり、ニーズに合致する商品/サービスを提供する店舗が“複数”ある
・見つけやすい&停めやすい場所に、”無料の大型駐車場”がある
・買物動線が”わかりやすく、無駄”がないこと
・大型店にはない“体験”ができること
・商店街自体がある種の“テーマパーク”のように楽しめること
・商店街の利用&活用方法や、店舗情報が積極的かつ“定期的”にPRされること
などを、行政も支援した上で、ALL商店街の形で今まで以上に取り組まないと、中々再活性は厳しいと思います。
もう、あそこの通りは「飲み屋街として夜の活動/集客に特化する」から、昼間の商売/日用品の購買等ナイスロード沿いなどに流れても大丈夫ですよ。そこは差別化で考えています。
という話ならば、それはそれでいんでしょうが……昼間を全捨てするレベルの「差別化集中」をするようには思えないんですよね。中途半端にならずに、再活性していただけるよう、陰ながら祈っています。
さて、話がそれてしまいましたが、伊那市の店舗大型化の波についての話に戻します。
まずは下記図をご覧ください↓
この図では2014年までしか載っていませんが、7年前から20%。店舗数にすれば150店舗ほどの店舗が伊那市内から減少しています。
次に、下記画像をご覧ください。
伊那市内の店舗の「売り場面積」の推移グラフです。
7年前からプラス6.9%、7,509㎡の増加となっています。
伊那市内からは小売業の「店舗数」は“減っている”んです。
しかし小売業の「売り場面積」は“増えている”んです。
つまり、伊那市内に大型店が進出して、小型店の経営が悪化・撤退した。という話です。
私も人のことを言えませんが、町の電気屋さんに行くよりも、ヤマダ電機やケーズ電気に行っちゃいますよ。商店街の八百屋さんに行くよりも、大型のスーパーに行っちゃいますもん。これは私は仕方がないことだと思っています。
大型店は、駐車場が大きく、立地がいい場合が多く、品揃えが豊富で、価格も安い。
↑こういった理由があれば、大型店を利用する理由としては十分でしょう。
ただ、小型店は大型店に絶対に勝てないから、小型店経営者の方は黙って諦めなさい。と言っているわけではありません。
ランチェスターの「弱者が強者に勝つ戦略」やポーターの「差別化集中戦略」ではないですが、弱者には弱者の、個人店には個人店の、大型店にはできない商売の仕方があるはずです。
その辺は、ビジネスの原則やノウハウ・テクニック等の話であり、このサイトで書くべき内容ではないと感じているので割愛しますが、要点だけ言えば…
「大手がやっていることは真似してはいけない!」
ということです。
これは品揃えもそうだし、売り方もそうだし、価格もそうだし、顧客との接し方もです。
大手を真似することでやり方を見つけるんじゃありません。
顧客に聞くことでやり方を見つけるんです。
つまり、リサーチやヒアリングです。勘違いをされている方が多いですが、リサーチやヒアリングは大手だけがやるべきものではなく、むしろ小規模こそ積極的に取り組むべきです。
最初は顧客との雑談からでもいいし、アンケートに答えてくれたら次回の購入時に使える割引20%券プレゼントとかでもいいので、顧客の気持ち・感情を聞く場所・仕組みを作る努力をしてください。
そこには大手じゃできない小型店が生き残る「成功要因」があるはずです。
今回は、店舗の大型化の傾向と小型店の生き残りについて書きました。
全国的にそうではありますが、伊那市でも引き続き大型店舗化が続いていくことでしょう。
その中で、小型店舗の経営者様が自分たちの生き残り方について考えるキッカケになりましたら幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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