ナイスロード沿いの人口構成(B to C 向け)

前回に引き続き「ナイスロード沿い」に関する話になります。

前記事でお伝えした通り、現在の伊那市の買物動線(車の移動や人の移動)は

「ナイスロード」が中心となっています。

上記図は、「ナイスロード上新田の信号機を中心に半径1kmの同心円」となっています。

前回も書きましたが、西は伊那市役所から、東はバローまで。

北はA・コープ伊那中央店から、南は説明が難しい^^; 

地図を見ながら自分なりにご理解ください。


さて、このナイスロード半径1kmエリアには何人の方が、どんな年齢層で居住されているのでしょうか?

↑人口数は約5,000人で、男女の比率はほぼ半々。

年齢構成だと、75歳以上の後期高齢者の女性が多く、同じく後期高齢者の男性も多く、

他には30代から50代前半の男女が多くなっています。

男女とも多くの後期高齢者層が住んでいますが、実は伊那市内全土や長野県内全土の比率と比べると、ナイスロード沿いの後期高齢者層比率は低い水準となっています。

0~9歳の年少人口の比率も伊那市&長野県平均よりも高く、実はそれほど高齢化率が高くないエリアだということがわかります。

高齢化率が平均以下と若く、且つ人口増加率が高く、地域商業の中心地区となっている

↑このような事実があるから、伊那市の中心がナイスロード沿いに移ってきている。

ということを再三お伝えしているわけです。


では、もう少し詳しいエリア内の人口構成を見てみましょう。

たとえば、このナイスロード沿いで「幼稚園」や「保育園」をやりたいとします。

その場合、見込客(お客という表現はふさわしくないですが^^;)のラインは、

「300人弱」程度は集められる可能性が高いということです。

あるいは、このナイスロード沿いで「若者の女性(ギャル)向け美容院」というコンセプトで開業をしたいとします。その場合の見込ラインは「200人弱」になります。

200人以上のお客を囲い込みたいなら、ナイスロード沿い以外のエリアから集客することを念頭に置いたり、ギャル以外でも入りやすいようにしたり(←コンセプトがぼやけるリスクがある)、そういった活動をすることで見込客数を増やすことは出来ますが、額面通りにナイスロード沿いを中心商圏とした「ギャル向け美容院」で商圏を絞った場合だと、200人程度の顧客数が現実的(頭打ちになる数)だということです。


ビジネスにおいて……特に店舗ビジネスだと、

「どの場所に出店するか=どの程度の人数が見込み客になるか」

という現実があります。

伊那市内の実態として、「かなりの車社会」ですので車が無いと生活が出来ず、

車移動者の多さから、他の地域よりも「購買商圏」が広いような印象を持っています。

したがって、伊那市内ではあまり厳密に「商圏を設定」する必要はないと思う部分もありますが、ある程度の目安として……

“あぁ、見込客の数ってこうやって計算するものなんだな”

という一端を知っていただけましたら幸いです。

他にも、競合の数や、市場シェアを分析することで、予想見込客数や予想売上高を算出することが可能です。しかし、中々データ集めや計算が面倒なので、とりあえず一番簡単な「商圏エリア内のターゲット人口数=潜在見込客」とする考え方をまずは憶えてくださいね。


本日はナイスロード沿いの人口構成に関してお伝えしました。

ご覧いただきありがとうございました。

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