伊那市の各種分析について(③地域外から所得を得ている・地域外へ所得が流出している産業は何?)
今回の記事は、産業別の所得の流入と流出の動きについてです。
ボリュームは短めになります。
上図は所得の流入・流出の動きに関するデータですが、
図の説明に書いてあるように、経済循環の流れを太くするためには、
伊那市外からも、お金を集めることが出来ると効率的になります。
企業の側からすると、伊那市内でしかビジネスが出来ないと、市場規模及び商圏が頭打ちになってしまいます。
カスタマー(一般消費者)の側からすると、伊那市内の書店で本を買うのではなく、
amazonや、松本市まで出掛けて本を購入すれば、お金は市外へ流れていきます。
つまり、企業は、伊那市内の取引先から仕入れて、伊那市と伊那市外の両方に販路を持つ。
消費者は出来るだけ、伊那市内で買い物をするようにする。
そうなると、伊那市内でお金が循環しつつ、外部からもお金が入るようになるので、
一番理想的なお金の循環になるわけです。
上図は、その一端がどうなっているのか示した図ですが、
一般機械、輸送用機械、家具、食料品などは、伊那市外の人に購入してもらえているので、
外部のお金が伊那市の会社に入ってきているよ。ということであり、
インバウンドではないですが、外貨獲得に近いイメージで
ご理解いただけるといいかと思います。
一方、市外への流出している産業がとても多いのでそこをどう改善し、
全体として、流入に貢献している業種をどう増やしていくか?
これを行政や商工会議所、各企業や業界団体などが連携して、
是非、伊那市の経済を盛り上げて欲しいと思います。
本記事もお読みいただきありがとうございました。
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